動かそまい!NAGOYA

重点プロジェクト

なごや環境大学は持続可能な都市の実現に向けて、社会の多様な主体が「行動しやすくなるしくみづくり」を推進する、さまざまな重点プロジェクトに取り組んでいます。

映画『からむしのこえ』から考えるくらしのカタチ 開催報告

2021-11-30 10:52

「SDG s × くらし」をテーマに開催した映画会&トークの開催報告です。

日時 10月9日(土)13:30~16:00
会場 名古屋市環境学習センター エコパルなごや

福島県・昭和村。時代の変化に翻弄されながらも、守り継がれてきた布づくりの「いま」を伝えるドキュメンタリー映画『からむしのこえ』を上映し、映画の後は、監督と制作に深くかかわったお二人から伝統文化の継承と取り巻く環境、地方との関係、持続可能性とSDGsなど、これからのくらし方について語っていただくトークを行いました。

当日は多くの方に来場いただきました。受講された皆さまありがとうございました。

開催後にいただいたゲストお二人からのコメントと、受講者アンケートでのコメントを一部抜粋して紹介します。

<ゲストコメント>

鞍田 崇(明治大学准教授/哲学者/『からむしのこえ』協力者

地球環境問題はすでに半世紀にわたって議論され、解決に向けて様々な取り組みが行われてきました。なのに、根本的には何も解決されていない。なぜでしょうか。いろいろ理由は考えられるでしょうが、いちばんはひとりひとりが動いていないからではないでしょうか。といって、人々をイヤイヤ従わすような動き方を求めるのは本末転倒です。解決に向けたアクションへと、おのずと一歩踏みだす。その連鎖なくして、ほんとうの解決はないでしょう。踏みだされる一歩は、ささやかなものでよいと思います。このたびの映画を観にいらしてくださったこと、いやその日は行けなかったけど、気になってこのページを見てくださったこと。それらもまた、「一歩」のはじまりです、きっと。

分藤 大翼(信州大学准教授/人類学者/『からむしのこえ』監督

私が、日本の食料自給率がカロリーベースで4割程度まで落ち込んでいることを知ったのはずいぶん前のことになりますが、国内で販売される衣類のうち、国内で生産されているものが数パーセントにすぎないということを知ったのは、恥ずかしながら最近のことです。この25年の間に、50%から数パーセントにまで落ち込んでしまっているのです。これまでに手放してきたことを振り返り、取り戻せるものは取り戻していかないと、遠からず必要なものが手に入らなくなるのではないかと思います。今だけ良ければ良いという従来の発想はSDGsから最も遠いものでしょう。衣の来し方と行く末を考える上で、『からむしのこえ』という映画が、一人でも多くの方にヒントを与えることを願っています。

(受講者のコメントを一部抜粋)
・知らない土地のことを紹介された映画でしたが自分のいま暮らす場所について考えることになるとは思っておらず、新しい発見でした。
・日頃自分が口にしているもの、着ているものに関わっているものにもっと興味を持つことが大切なのではないかと感じます。名古屋にも尾州織物があるので、からむしを観ながら通じるものがあるなと感じました。素晴らしい機会をありがとうございました。