What’s NKD なごや環境大学とは?

学長あいさつ

このたび、なごや環境大学の第4代学長となりました涌井史郎です。

私と名古屋がより深く関わることとなった転機は、2005年の愛・地球博(愛知万博)です。愛知万博では、会場演出総合プロデューサーとして、巨大な緑化壁を花や緑で埋め尽くしたバイオ・ラングを始めとする会場内の総合演出を行うとともに、跡地利用(現在の愛・地球博記念公園)の計画策定などに携わらせていただきました。

その後、2010年に行われた生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、COP10を名古屋に誘致するための誘致構想策定委員会の委員やCOP10支援実行委員会アドバイザーを務めさせていただくなど、名古屋には深い思い入れがあるとともに、多くの方々の市民参加の醍醐味を経験いたしました。

その愛知万博の開催年:2005年に開学した「なごや環境大学」は、「『持続可能な地球社会』を支える人づくり、人の輪づくり」を目的とし、その運営を市民、NPO、企業、大学、行政等との協働で、人々の志(人的、物的、経済的支援)により行う、他にはないユニークな取組です。ある意味、その取組そのものが壮大な社会実験です。

2015年、なごや環境大学は10年という記念の年にあたり、この間、開催した講座・イベント数は1400以上、延べ参加者は18万人となりました。

さらに、2014年の11月には、持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議が開催されました。開催地として名古屋が選ばれたのは、この地でモノづくりと自然共生を常に模索し、市民協働の底力で未来を創造してきた結果にほかなりません。

そして今後、名古屋は「リニア新幹線」という大きなインパクトを迎えます。これは名古屋にとって、正負どちらの要因にも働く可能性をもつものです。

私がこれから提案したいものは、街の「魅力」ではなく「磁力」です。人を惹きつけるのは「磁力」であり、「魅力」は移ろいやすく10年もすれば陳腐化してしまいます。

目指すイメージは「江戸時代」。江戸は人口密度が著しく高い超過密都市にもかかわらず、その清潔さから大規模な感染症の流行もなく、狭い長屋に住んではいたものの、近在する社寺や大名屋敷のみどり、そして市街の周縁部には田畑や里山が取り囲み、エネルギーや物質の自律的循環のシステムを、それらみどりを媒介させて実現していました。

人為に由来して激甚化する自然災害へのレジリエンス性や、地下資源のピークアウトから必然となる生態系サービスへの依存などを考えると、これまでの人工構造物や地下資源依拠型の文明、つまりグレイインフラから、自然共生と物質とエネルギーの再生循環を果たし合わせて災害へのレジリエンス性を高めるグリーンインフラへの展開を考えねばなりません。

まさに、多額の投資を要するグレーインフラばかりに頼るのではなく、我々のライフスタイルそのものを変えつつ「適応」の概念を強化しなければなりません。

その一方で、人と人、人と社会、人と自然が繋がっているという認識を深め、とりわけ人と社会の強い結びつき、つまりコミュニティを財産とする地域社会を構築していかねばなりません。そう。あの街なかのたくさんの「祭り」の催行は、結果的に地域社会のつながりを再確認させ、自助と公助に分断される傾向の強かった地域社会に相互扶助の再確認を促す契機となっています。そうした意味からも祭りはある種の防災訓練でもあったと言えましょう。しかしそうした地域社会のコミュニティも、共に同じ自然条件の中で暮らしているといった環境の共有感を抜きには生まれません。

まさに、みどりはつなぎ手であり、自然をインフラとし、自然と共生する地域像をつくり、それにあわせてライフスタイルを変えていかねばならぬ歴史的転換点が今近づいていると考えています。

私はこの「なごや環境大学」を通して、名古屋の「市民力」とでもいうべき市民協働ネットワークを財産に、「風土」とも呼ばれる同じ環境条件の中を生き暮らす喜びを共有した等身大の人々の実像が創り上げる、新たなそして普遍性もある名古屋の「磁力」を高めていければと考えています。

そうした意味で、皆様と共に学び共に語らいこの名古屋の地が世界の環境先進モデルとなれる日を目標に手を携えて臨みましょう。

併せて皆様のご支援とご教導そしてご協力をお願いいたします。

「なごや環境大学」実行委員会 学長

涌井 史郎

役職氏名所属
名誉委員長 河村たかし 名古屋市長
委員長 杉野みどり 名古屋市 副市長
学長 涌井史郎 東京都市大学 特別教授
実行委員 伊藤和子 名古屋市地域女性団体連絡協議会 会長
浅井秀子 名古屋市保健環境委員会 会長
相原邑子 名古屋市区政協力委員議長協議会 議長
坪井明治 名古屋市商店街振興組合連合会 理事長
野中賢輔 なごや外来種を考える会 会長
山口ゆずみ 特定非営利活動法人コンソーシアム有松 事務局長
杉野 実 M¹_Project デザインプロデューサー
小坂信之 環境パートナーシップ・CLUB 総合事務局長
鵜飼宏成 名古屋市立大学大学院 経済学研究科 教授
大鹿聖公 愛知教育大学 教育学部 教授
九里徳泰 相模女子大学学芸学部 英語文化コミュニケーション学科 教授
鈴木慎太郎 愛知学院大学法学部 教授
前田洋枝 南山大学総合政策学部 准教授
横山陽二 東海学園大学ともいき教養教育機構 / 経営学部 客員教授
河田誠一 名古屋市総務局 企画調整監
安藤 稔 名古屋市教育委員会 教育次長
須網正人 名古屋市環境局 環境都市推進監
市橋和宜 名古屋市環境局 環境企画部長 / なごや環境大学実行委員会 事務局長
監事 加藤明司 加藤明司会計事務所 所長
名和浩一 名古屋市会計室 次長
参与 吉岡和彦 経済産業省中部経済産業局 資源エネルギー環境部 環境・リサイクル課長
佐藤航太 名古屋商工会議所 産業振興部長
香坂 玲 名古屋大学大学院環境学研究科 教授
山口剛史 一般社団法人 中部経済連合会 防災・環境部長
後藤英丸 国土交通省中部運輸局 交通政策部 計画調整官
谷口 亮 愛知県環境局環境政策部 環境活動推進課長
里方弘祐 農林水産省東海農政局 生産部 生産技術環境課長
今井清隆 国土交通省中部地方整備局 企画部 環境調整官
曽山信雄 環境省中部地方環境事務所 環境対策課長

市民・市民団体

  • Eye Opener
  • 愛知県昆虫食を考える会
  • 特定非営利活動法人 えこども
  • かすがい里山自然楽校
  • 川ナビ歩こう会
  • 環境カウンセラー岡本明子
  • 環境ボランティアサークル亀の子隊
  • 森林インストラクター会 “愛”
  • 地球エコ防衛隊
  • 地球ハグ倶楽部
  • 鶴舞公園研究会(ツル研)
  • 手あみ生涯学習ぐるーぷ
  • なごや外来種を考える会
  • なごや環境塾 どんぐりころころグループ
  • 名古屋工業大学 ごきそ技術士会
  • なごやネイチャーゲームの会
  • なごやの生き物調査の会
  • 名古屋みずほ災害ボランティアネットワーク
  • 名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会
  • NPO法人 日進野菜塾
  • 公益社団法人 日本技術士会 中部本部 中部倫理委員会
  • 乳幼児自然×脳育あそびecocorokids
  • ノートルモンド名古屋
  • ビオトープ・ネットワーク中部
  • NPO法人 藤前干潟を守る会
  • NPOみのむしックス
  • 名東自然倶楽部
  • モノサシなごや(都市の自然のモノサシ研究会)
  • 森のムッレあいち
  • 守山リス研究会
  • やまがたフットパス実行委員会
  • 山崎川グリーンマップ
  • よりあい工房ばんどり
  • りとるらぼ
  • レイチェル・カーソン日本協会 東海フォーラム

企業・事業者

  • 一般社団法人 愛知県建設業協会
  • 愛知県古紙協同組合
  • 愛知県再生資源団体連合会
  • アクティオ株式会社 名古屋営業所
  • 株式会社 エステム
  • 株式会社 加藤建設
  • 株式会社 熊谷組
  • 清水建設株式会社 名古屋支店
  • 株式会社 地域環境計画 名古屋支社
  • 株式会社 中日新聞社
  • 中部電力株式会社
  • 東邦ガス株式会社
  • 戸田川緑地管理センター
  • 中日本高速道路株式会社 名古屋支社
  • 一般社団法人 名古屋建設業協会
  • prana
  • 名古屋市みどりが丘公園
  • 株式会社 山田組

大学・行政 他

  • 環境省 中部地方環境事務所
  • 名古屋市愛岐処分場
  • 名古屋市環境学習センター(エコパルなごや)
  • 名古屋市環境局地域環境対策課水質地盤係
  • 名古屋市上下水道局 調査課 水の歴史資料館
  • 東生涯学習センター
  • 北生涯学習センター
  • 中生涯学習センター
  • 瑞穂生涯学習センター
  • 南生涯学習センター
  • 緑生涯学習センター
  • 名東生涯学習センター
  • 天白生涯学習センター

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