ENVIRONMENTALCOLUMN 環境情報を知りたい方/環境コラム
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若手エンジニアによる事業「シェア冷蔵庫」でフードロス削減を目指す
世界的な課題となっている、フードロス問題。SDGsの目標として掲げられ、国内外でさまざまな取り組みが行われている。こうした状況のなか、今注目を集めているのが愛知県の若手エンジニアたちが立ち上げた「どんぐりピット合同会社」である。メイン事業「シェア冷蔵庫」を通して、企業や行政を巻き込みながらフードロス削減に積極的に取り組んでいる。
どんぐりピットの活動はどのようにスタートし、シェア冷蔵庫はどのように展開してきたのだろうか。また、今後に向けてどんな展望を抱いているのだろうか。今回は、どんぐりピットのCMOである瓦口翔馬(かわらぐち・しょうま)さんにお話を伺った。(取材・文 松橋かなこ)

ラムサール条約登録から20年 藤前干潟の今とこれから
名古屋市港区の藤前干潟が、国際的に重要な湿地として「ラムサール条約」に登録されてから20年が経った。ごみ処分場としての埋め立て計画が撤回され、「ごみ非常事態宣言」から「環境首都づくり」へとつながった名古屋の環境問題の原点とされる。しかし、いまだに減らない上流からのごみやマイクロプラスチックなどの新たな問題、生き物の減少や市民の関心の低下などの課題は尽きない。20周年を記念して開かれたシンポジウムの様子を交えて、藤前干潟の「今」と「これから」を考えたい。

若者とSDGsと「8年後のなごや」
名古屋でもSDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まっている。その中心にいるのは中高生や大学生世代の若者たちだ。コロナ禍で制限された学生生活を送りながら、自分にできることは何かを考え、社会とのつながりを探る。その共通のキーワードがSDGsであるらしい。目標達成期限の2030年には大人になっている学生たちは、どんな未来を思い描いているのだろうか。
(※学年や肩書きは2022年3月時点)

地域の遺産であるため池を守る
名古屋市名東区の猪高緑地にあるすり鉢池で2021年11月14日、池の水を抜く池干しが行われた。自然や生き物への関心を深めてもらおうと、地元で環境保全活動に取り組んでいる名東自然倶楽部やなごや生物多様性センターなどでつくる「すり鉢池 池干し実行委員会」(以降、実行委員会)が企画した。当日は参加者やスタッフを含め約100人が参加。たも網を手にした子どもたちが水を抜いた池に入り、泥の中から多くの生き物を捕まえた。今回の池干しから、名古屋市内の各地に今も数多く残っているため池の役割や直面している課題、池干しを行う意味などについて考えてみた。

「脱プラ」の行き先は?
石油由来のプラスチック製品をなくす「脱プラ」の流れが急だ。ここ数年でストロー、レジ袋、スプーンなどが次々と注目を浴び、「使わない」「もらわない」「代わりのものを」と呼び掛けられている。一方、名古屋を中心としたこの地域では、15年以上前からさまざまな試行錯誤が繰り返されてきた。その流れをたどりながら、「脱プラ」の目指す先を探ってみたい。

子どもと大人がつくる持続可能な未来
コロナ禍での暮らしが長期化するなかで、子どもを取り巻く状況も刻々と変化している。新聞などのメディアでは子どもに関する記事も見かけるが、その現状については、よく分からないことも多いのではないだろうか。
そこで今回は、特定非営利活動法人こどもNPO(以下、「こどもNPO」)を取材。こどもNPO理事長の根岸恵子さん(以下「根岸さん」)と、こどもNPO事務局長であり子ども食堂にも携わっている河村玲子さん(以下「河村さん」)にお話を伺った。
SDGs(持続可能な開発目標)における17の目標のうち「1 貧困をなくそう」「2 飢餓をゼロに」は、子どもの貧困にも大きく関わっている。このインタビューを通して、今できることはどんなことかを一緒に考えてみたい。

食から始まるSDGs
最近、SDGsという言葉をよく聞くようになった。SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称のこと。その意味や概要を知り、「私たちが身近にできることは何だろう」と考える人たちも増えているようだ。
そこで今回は、カフェ クロスロードを訪問し、SDGsにもつながるさまざまな取り組みを取材した。食という身近な分野から、SDGsにどうアプローチしているのだろうか。またカフェで最近注力している「野菜メニューを増やす」という試みには、どのような想いが込められているのだろうか。

地域文化を育む身近な自然
名古屋市の北東部を流れる香流川(かなれがわ)。地元の住民以外には、あまり知られていない川かもしれない。名古屋のなかでも比較的自然に恵まれたこの地域において、香流川は緑地やため池とともに、市民の貴重な憩いの場となっている。このあたりの流域は、高度経済成長期に宅地開発が急速に進み、大きく変貌した。それでも川は流れを止めることなく、現代のなかで生きている。香流川の河口から上流までをさかのぼり、昔と今とこれからについて想像をめぐらせてみた。

環境問題、食育から多文化共生まで。みんなで創っていく、お寺の新しい在り方とは?
「ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保」ということが盛んに言われ、これまでの生活様式が大きく変わりつつある。私が担当している記事も、その多くはリモート取材や取材なしで執筆できるものへと変化したが、そんななかでぜひ訪ねてみたい場所があった。その場所というのは、名古屋市天白区にある徳林寺だ。
コロナ禍ではベトナム人労働者の滞在場所を提供し、数々のメディアで紹介されている。環境問題、食育から多文化共生まで、幅広い取り組みの根本にある想いは一体どのようなものなのだろうか。
今回は、徳林寺の住職・高岡秀暢(しゅうちょう)さんにお話を伺った。