ENVIRONMENTALCOLUMN 環境情報を知りたい方/環境コラム
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湧き水は水循環の「のぞき窓」 水巡りで見えてくる環境都市なごやの将来像
名古屋は水道水が「名水」として売り物になるほど、水のおいしい街とされている。しかし、水道水ばかりではなく、自然の澄んだ水がコンコンと湧き出る場所もまだ見つかる。コンクリートやアスファルトに囲まれた都会で、こうした「湧き水スポット」が残る意味は何だろうか。各地の水の流れをたどりながら、その大切さについて考えてみた。

地元で語り継がれる 笈瀬川のかっぱ伝説
昔、名古屋駅のそばを笈瀬川(おいせがわ)という川が流れていた。川の流域にはかっぱの伝承がいくつか残り、今も語り継がれている。笈瀬川が存在していた跡と、本当にいたかもしれない妖怪の姿を探して、かつての川筋を歩いてみた。名古屋に伝わる人間と川とかっぱの物語を調べてみて、分かったことや感じたことを書いてみたい。

脱プラスチック!ライ麦でストローを作る「ライ麦プロジェクト」の魅力とは
脱プラスチックの動きが各地で進み、プラスチック製ではないストローを見かけることが増えてきた。
こうした状況のなか、名古屋市守山区では「ライ麦プロジェクト」と題して、地域住民と一緒にライ麦を使ったストローづくりを行っている。
2023年夏に販売がスタートするということで、話題を集めている。これは一体、どんな取り組みなのだろうか。
今回は、プロジェクトの中心となっている社会福祉法人名古屋市守山区社会福祉協議会(以下、守山区社協)の山田理奈(やまだ・りな)さんと浅野晶子(あさの・まさこ)さんにお話を伺った。

なごやの生物多様性守る2030年までの「実行計画」とは?
脱炭素などの地球温暖化対策と並び、世界の環境問題の主要テーマとなっている生物多様性の保全。その名古屋市における地域的な行動計画「生物多様性なごや戦略実行計画2030」が、この秋にも正式に策定される。2010年に名古屋市で開催されたCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)から13年。新型コロナウイルス禍を経て、名古屋の私たち一人ひとりが地球の生き物を守るためにすべき行動とは何なのか。その中身をいち早くひもといてみたい。

若手エンジニアによる事業「シェア冷蔵庫」でフードロス削減を目指す
世界的な課題となっている、フードロス問題。SDGsの目標として掲げられ、国内外でさまざまな取り組みが行われている。こうした状況のなか、今注目を集めているのが愛知県の若手エンジニアたちが立ち上げた「どんぐりピット合同会社」である。メイン事業「シェア冷蔵庫」を通して、企業や行政を巻き込みながらフードロス削減に積極的に取り組んでいる。
どんぐりピットの活動はどのようにスタートし、シェア冷蔵庫はどのように展開してきたのだろうか。また、今後に向けてどんな展望を抱いているのだろうか。今回は、どんぐりピットのCMOである瓦口翔馬(かわらぐち・しょうま)さんにお話を伺った。(取材・文 松橋かなこ)

ラムサール条約登録から20年 藤前干潟の今とこれから
名古屋市港区の藤前干潟が、国際的に重要な湿地として「ラムサール条約」に登録されてから20年が経った。ごみ処分場としての埋め立て計画が撤回され、「ごみ非常事態宣言」から「環境首都づくり」へとつながった名古屋の環境問題の原点とされる。しかし、いまだに減らない上流からのごみやマイクロプラスチックなどの新たな問題、生き物の減少や市民の関心の低下などの課題は尽きない。20周年を記念して開かれたシンポジウムの様子を交えて、藤前干潟の「今」と「これから」を考えたい。

若者とSDGsと「8年後のなごや」
名古屋でもSDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まっている。その中心にいるのは中高生や大学生世代の若者たちだ。コロナ禍で制限された学生生活を送りながら、自分にできることは何かを考え、社会とのつながりを探る。その共通のキーワードがSDGsであるらしい。目標達成期限の2030年には大人になっている学生たちは、どんな未来を思い描いているのだろうか。
(※学年や肩書きは2022年3月時点)

地域の遺産であるため池を守る
名古屋市名東区の猪高緑地にあるすり鉢池で2021年11月14日、池の水を抜く池干しが行われた。自然や生き物への関心を深めてもらおうと、地元で環境保全活動に取り組んでいる名東自然倶楽部やなごや生物多様性センターなどでつくる「すり鉢池 池干し実行委員会」(以降、実行委員会)が企画した。当日は参加者やスタッフを含め約100人が参加。たも網を手にした子どもたちが水を抜いた池に入り、泥の中から多くの生き物を捕まえた。今回の池干しから、名古屋市内の各地に今も数多く残っているため池の役割や直面している課題、池干しを行う意味などについて考えてみた。

「脱プラ」の行き先は?
石油由来のプラスチック製品をなくす「脱プラ」の流れが急だ。ここ数年でストロー、レジ袋、スプーンなどが次々と注目を浴び、「使わない」「もらわない」「代わりのものを」と呼び掛けられている。一方、名古屋を中心としたこの地域では、15年以上前からさまざまな試行錯誤が繰り返されてきた。その流れをたどりながら、「脱プラ」の目指す先を探ってみたい。