動かそまい!NAGOYA

重点プロジェクト

なごや環境大学は持続可能な都市の実現に向けて、社会の多様な主体が「行動しやすくなるしくみづくり」を推進する、さまざまな重点プロジェクトに取り組んでいます。

2019年3月

【開催報告】豊かさを考えるSDGs映画会&トーク
2019-03-19 15:14

1月29日(土)「豊かさを考えるSDGs映画会&トーク」を名古屋市立大学さくら講堂で開催しました。
上映したのは、自然エネルギーと地域再生を主テーマとしたドキュメンタリー『おだやかな革命』(2017年製作)。原発事故後に福島で立ち上げた会津電力、居住宣言区域となった飯館村で立ち上げた飯館電力、岐阜県石徹白の小規模水力発電など、それぞれの地域の選択と暮らしの様子が、鶴田真由さんのやさしいナレーションと当事者や関わる人たちへのインタビューで語られます。
これからの生き方、暮らし方として何を選択していくのか。そして本当の豊かさとは何か。静かながらも心に響く映画に来場者約150名が見入りました。

上映の後はアフタートーク。SDGs(エスディージーズ)を解説した後に、この地域の3名のゲストと共に「SDGs」「エネルギー」「豊かさ」等について語っていただきました。

【ゲスト コメント】

〇江坂 恵里子さん(ユネスコ・デザイン都市なごや推進事業実行委員会 プログラム・ディレクター)

この映画は、私が担当しているユネスコ・デザイン都市なごやのイベントで数年前にお招きした山形県鶴岡市のシェフ奥田政行さんも出演されていた「よみがえりのレシピ」と同じ渡辺智史監督の作品です。根底に流れているメッセージは同じで、当たり前のことを少し掘り下げて考えてみる、過去から繋がっている事柄には何かしら必然的な理由がある、そういったかけらを紡いでできた作品は、エネルギーや環境という大きな課題に向き合いながらも、やさしさにあふれた作品でした。豊かさの本質について考え、何度も観ながら、同じところで涙ぐみ、毎回新たな気づきがありました。そして、都市生活者である私は、まず日々の暮らしを丁寧に、大切にすることから始めたいと思いました。

 

〇水内 智英さん(名古屋芸術大学芸術学部 デザイン領域 准教授)

個人の想いが地域の想いへと繋がることき、やがて社会をかえる原動力になる。小さなひとりひとりが持つその大きな可能性を感じさせてくれました。
デザインとは、そうした個々人がその内にもつ創造力を発揮できる環境を整えることに他なりません。
映画の中で辻信一さんが「未来は懐かしい」と表現されていたように、そのためには地域の過去・現在・未来を通してロングスパンで見通す目が必要です。
全ての課題が複雑に連関し合う状況の中に私たちの社会は置かれています。
そうした課題群に対応するためには、少しずつ、全てのチャネルを同時に、みんなで変えていくことが必要とされています。それは国連が進めるSDGsの達成手法とも通底します。

 

〇尹 奎英さん(名古屋市立大学 芸術工学研究科 准教授)

この映画には何回観ても拾いきれないほどのメッセージがたくさんあって、いろんなことを考えさせられるものがあります。
ふるさとを離れた若者がよく言う、“わがまちにはなにもない!“と言うのは本当なんでしょうか?
本当の豊かさとは、気づいてない宝物の価値を知りそれを満喫することから生まれるのではないかと思い知らせる映画でした。


【進行役 コメント】

〇松本 イズミさん(「なごや環境大学」実行委員、フィトラボ代表)

映画から‘生きる力’が強く感じ取れました。不安定になりつつある世の中でも大事なものを自分で考え行動し切り開いていく様子がうかがえました。
アフタートークにおいては、3人の分野の違う先生方から、映画をヒントにわたしたちがどう生きるか、のアイデアをいただきました。
映画の中の地域と比べると資源の少ないように思える名古屋などの都市でも、そこには地方とは違った都市ならではの資源、知惠などがあり、わたしたちがそれをどう発掘し、大切にして‘本当の幸せのかたち’を探っていくか、、
先生方のお話しから「誰ひとり、取り残さない。」、SDGsを見据えた生き方、暮らし方を自分たち自身で考えていくアイデアをいただきました。

【受講者 コメント(一部抜粋)】
・いろいろな人に還元される長続きする仕組みには興味があり、大切なことだと思っています。私にもできることをやってみよう。関わりたいと思うことができました。(40代女性)
・上映後のセッションもよかった。(50代)
・デザインと環境がつながっていることを初めて知れてよかったです。(40代)
・大変分かりやすくて良かったです。(30代)