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SDGs未来創造クラブオンラインシンポジウム「持続可能なまちなごやの実現に向けて」を開催しました!

  • レポート

2022年2月25日(金)にSDGs未来創造クラブシンポジウムを開催しました。
SDGs未来創造クラブでは、2020年度から2年間にわたり、まちづくりと人づくりのプロジェクトを推進してきました。本シンポジウムでは、なごや環境大学の学長である涌井史郎氏からの基調講演とともに、2年間のプロジェクトの活動報告を行い、涌井学長のコーディネートのもと、持続可能なまちなごやの実現に向けたディスカッションを行いました。

第1部 基調講演「地球に持続的に住み続けるために!そのルールとマナーの手引き:SDGs!」

涌井 史郎 氏(なごや環境大学 学長、東京都市大学 特別教授、岐阜県立森林文化アカデミー 学長)

<講演概要>
SDGsとは、プラネタリーバウンダリー(地球の境界)にできるだけ近づかないこと、様々な生態系サービス等を未来に残していくためには、行政等の主要なステークホルダーだけでなく、地球市民全員で意識して取り組んでいく必要があることをご紹介いただきました。
また、SDGsは特別なことではなく、当たり前のルールであり、行動の積み重ねが大切、エシカル消費、シェアリングエコノミーなど、地球への影響の低いライフスタイルへの変換、環境と経済が合一したウェルビーイングな社会の創造、「エゴ」から「エコ」へ謙虚に地球社会と向き合う必要があるとお話しいただきました。

第2部 活動報告①「まちづくりプロジェクト」

登壇者

千頭聡氏(日本福祉大学国際福祉開発学部 特任教授)
名畑恵氏(錦二丁目エリアマネジメント株式会社 代表取締役)

<報告概要>
1年目のワークショップから、マルシェ、錦2丁目SDGs WEEKsなど、多様な主体の方がプロジェクトへの参加を通して、SDGsをそれぞれの立場から自分事としてとらえ、取り組むことで、企画側、出展された方、参加された方、通りすがりの方みんなに、SDGsをキーワードに小さな気づきが生まれ、そこから出会いやつながりが広がっていった、と、2年間のプログラムを振り返りながらご紹介いただきました。

第2部 活動報告②「人づくりプロジェクト」

登壇者

大鹿聖公氏(なごや環境大学実行委員、愛知教育大学理科教育講座教授)
大谷恵里氏(名古屋市立伝馬小学校 教諭)

<報告概要>
地域や大人たちだけでなく、未来を担う人材を育てていくことが大事であり、未来を担う子供たちにSDGsを学び・体験・実践してもらいたいということで、プロジェクトの中で制作・展開をしている様々なSDGs学習プログラム、ウェブサイト「なごやSDGs街(マーチ)」やSDGsフィールドなどについて、具体的にご紹介するとともに、実際に小学校の総合学習や校外学習での利用事例をご紹介いただきました。

第3部 ディスカッション「持続可能なまちなごやの実現に向けて」

コーディネーター:涌井学長
パネリスト:千頭氏、名畑氏、大鹿氏、大谷氏、須網正人氏(なごや環境大学実行委員、環境都市推進監)

<概要>
涌井学長からの「持続的な世界を実現するためには、どんなことが必要か?」、「プロジェクトを通してどのような変化があったか?」という問いかけから開始しました。

まちづくりプロジェクトでは、多種多様な方の参画があり、SDGsを共通言語に、それぞれの立場から関わることができるとの気づきがあったことや、参加企業の方が、事業の延長としてSDGs映画祭を企画し、一緒にSDGs WEEKsを盛り上げていただいたこと、これまで出会わなかった人達がつながり、地域の課題について少しずつ動き出したこと、自分のまちと思う方が増え、他人事から自分事、皆事への変化が紹介されました。

人づくりプロジェクトでは、SDGsフィールドでごみについて学んだ子どもたちが、給食の残飯もごみになることに気づき、子どもたちの意識や行動の変化があったこと。SDGsについて学んだお子さんから、その家族の勤務先の企業のSDGsの取組みにまで話がつながり、子どもと大人の学びあいが生まれるなど、着実に変化が生まれていることをご紹介いただきました。

シンポジウムの一部は、なごや環境大学YouTubeでご覧いただけます。ぜひご覧ください。
https://youtu.be/OFZ1e8kzups

また、当日の活動報告資料は以下からダウンロードいただけます。

ウェブサイト「なごやSDGs街(マーチ)」https://www.n-kd.net/sdgs/