PROJECT プロジェクトなどの活動に興味のある方
環境情報メディア部2025年作品発表

2025年度、私たちは藤前干潟、八竜湿地、そして東山の森へと足を運び、フィールドワークを重ねてきました。
そこで目にしたのは、豊かな自然が織りなす「いのちの循環」という精緻な仕組みと、そのすぐ隣に混じり合う人間の活動という「現実」です。カメラのレンズを通して、私たちは「見たい風景」だけを切り取るのではなく、その裏側にある課題までを真摯に映し出すことを目指しました。
都市のすぐそばに息づく奇跡、そして私たちが未来へつなぐべき選択。 チームメンバーそれぞれの視点で切り取った、渾身の力作をぜひご覧ください。

鬼頭光音さんの作品
「全てを映せますか?」
このタイトルは、カメラのレンズが捉える「美しい自然」だけでなく、そこに混じる「人間の負の遺産(ゴミ)」からも目を逸らさないでほしい、というメセージでしょうか。

中根功輝さんの作品前干潟と鳥たちは、このさきも一緒。
遠くから飛んできた渡り鳥たちが、安心して羽を休める場所。 彼らにとって、ここはかけがえのない命の拠り所です。
工場の煙突が見えるこの景色は、彼らにどう映っているのでしょうか。 美しい海と、豊かな干潟がいつまでも存在し続けるように。
「ゴミを捨てない」という、私たちの小さな選択が、 100年後の鳥たちへの、最高の贈り物になります。

田端李々花さんの作品
「八竜湿地は、森と地下水が静かに命を紡ぎ続ける、都会のすぐ隣にある奇跡の場所です。」
一見すると何気ない風景の足元で、森・地下水・湿地がつながる繊細な仕組みが今も動き続けているという、場所の本質を表現しています。

佐藤陸さんの作品
あなたの見たい干潟は、これですか?
レンズの向こうに広がる、豊かな水面と誰かの履き古したスニーカー。 この違和感こそが、今の干潟のありのままの姿です。
何気なく捨てられたゴミは、やがてこの干潟へたどり着き、風景を汚すだけでなく生きる命を脅かしています。 プラスチックの破片もスニーカーも、すべては私たちが作り出した「現実」の一部です。
美しい風景を未来へ残すために。 「ゴミを捨てない」という、最も大切な選択を今ここから始めませんか。
あなたが本当に見たいのは、どんな干潟の姿ですか?
環境情報メディア部 作品発表:視点と選択
今回の発表は、身近な自然の「仕組み」と、そこに混じり合う人間の活動という「現実」を直視し、未来への選択を問いかけるものです。
1. 藤前干潟:いのちの循環と「負の遺産」
- 浄化の仕組み:葦(あし)が汚れを沈め、微生物から鳥へと繋がる「いのちの循環」を支える仕組みを解説。
- 現実の直視:ゴミをせき止める葦の姿を通し、「全てを映せますか?」と現状を問いかけます。
- 共生への決意:清掃工場と鳥が共存する風景から、未来も「一緒」にいるための責任ある選択を訴えます。
2. 八竜湿地:足元で動く繊細な仕組み
- 都市の奇跡:名古屋の街のすぐそばで、地下水が湧き続ける稀少な湿地を紹介。
- 精密な連鎖:森・地下水・湿地が繋がる「目に見えない生命維持装置」の尊さを説きます。
総括:未来を写す「視点」 「あなたの見たい干潟はこれですか?」という問いは、日常の選択が未来の景色を作るという事実を突きつけています。これらは単なる記録を超え、未来への行動を促す力強いメッセージです。