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【実施報告】なごやSDGsスタディツアー2025 株式会社サンゲツ × 名古屋市立南押切小学校

  • レポート

2025年12月11日(木)なごやSDGsスタディツアー2025 第4弾を実施しました。

「なごやSDGsスタディツアー」は、名古屋市内でSDGsに取り組む企業と小・中学校をつなぎ、持続可能な社会をつくる主人公としての学びの場を創出する事業です。児童・生徒が地域の企業を訪問し、SDGsの実践現場に触れることで「SDGsは身近なもの」と気づき、自分に何ができるかを考えます。

2025年12月11日(木)に、南押切小学校の5年生17名が株式会社サンゲツを訪れました。


ショールーム見学

「うわぁ、きれい!」「この手触り、すごく気持ちいい!」

ショールームに入った瞬間、子どもたちの目が輝きました。色とりどり、いろいろな模様のカーテンや、見たこともないような壁紙。さらには、子ども部屋、寝室、ペットと暮らす部屋など様々なシチュエーションに沿った壁紙やカーテンで彩られたショールームを見学し、「こんな部屋がいい」「私この部屋好き!」と様々な感想が子どもたちから上がりました。「今日はSDGsを学びに来たんだよ!」というスタッフの声掛けに、この壁紙やカーテンがどのようにSDGsにつながっているのかな、と子どもたちは興味津々でした。実際に触ってみて、ザラザラしていたり、フワフワしていたり。子どもたちは自分の指先で、本物の素材の魅力を感じ取っていました。


見本帳リサイクルセンター見学

ショールーム見学のあとは、会社の敷地内にある見本帳リサイクルセンターを見学。

「何をリサイクルしているのだろう???」

「㈱サンゲツでは、たくさんある壁紙やカーテンをお客様に紹介する「見本帳」があり、見本帳には、実物の商品をイメージしやすいように小さな商品サンプルが貼ってあります。使用できなくなった見本帳は、このリサイクルセンターで、サンプル・プラスティック・紙、と種類ごとに分解・分別する作業をしています。」

そして、リサイクルセンターでは障がいのある方々が働いていました。みなさんの作業は手際よくとてもスピーディ。みるみるうちに見本帳からサンプルがはがされていきます。

「大変な作業」「いろんな種類の壁紙やカーテンを選びたいから何冊もの見本帳も必要だね」「こうやってリサイクルしているんだ」

真剣な表情で作業を見ている子どもたち。お客様の選択肢を広げると同時に、地球環境のことを考えて、資源を大切にしようとする取り組みと、障がいのある方々の雇用の場を生み出す取り組みをされていました。


サンゲツの仕事を学ぶ

ショールーム見学の後は、社員の方から㈱サンゲツの歴史や仕事内容、SDGs取組について、クイズを交えながら教えていただきました。

「創業は1849年、今から176年前。当時は「屏風」や「ふすま」を作る会社でした」と言う説明に、「176年前って何時代?」と子どもたち。その歴史にびっくりです。また、㈱サンゲツが取り扱っている壁紙は約4,000種類もあるそうです。「だからあんなに分厚い見本帳が必要なんだ。」と子どもたちは納得していました。

「見本帳は、ショールームに来られないお客様にも現物を見て、触って選んでいただきたいと思って作っています。小さい壁紙やカーテンの見本が貼り付けてあり、種類がたくさんあるためこんなに分厚くなっています。見本帳は約2~3年で入れ替わるため、古い見本帳のリサイクルに取り組んでいます。」

子どもたちは先ほど見学したリサイクルセンターを思い出し、「なるほど」「ごみにしたらすごい量だよね」「ごみにして燃やすとCO₂がでるもんね」「まだ使えそうなのものもあるのにごみにしたらもったいないし、プラスチック汚染につながるかも…」と思ったことを意見として発言します。リサイクルセンターでの作業の重要さの理解が深まりました。


体験プログラム「ビリビリンピック」   

「さあ!みなさんにも見本帳のリサイクル作業を体験していただきます!」

「えーっ!?」と子どもたち。㈱サンゲツでは見本帳のリサイクル作業を体験するプログラム「ビリビリンピック」を行っています。分厚い見本帳から制限時間内に壁紙サンプルを「ビリビリ」はがす枚数を競争します。1回戦は個人戦、2回戦はチーム戦で挑みます。

「では、始めます。よーい、スタート!」合図が掛かると、黙々と作業を進めます。

「うまくはがせない」「きれいにはがせた」「びりびりするのって楽しい」。

17名全員で力を合わせると、分厚い見本帳が「あっ」という間に資源に変わっていきます。

「分別するって、大変だけど楽しいね」「この作業が地球や人につながっているんだ」。子どもたちのつぶやきが聞こえてきます。子どもたちはこの体験によって「自分にできるSDGs」を発見したようです。


まとめ

㈱サンゲツの「SDGs学習ツアー」の振り返りとして、ショールーム、リサイクルセンター、社員の方のお話、体験プログラム「ビリビリンピック」を通しての、子どもたちと気づきと学びを共有しました。学習シートを使ってグループごとに、今日見たこと、体験したことがSDGsのどの目標につながっているかを考え、発表する時間をもちました。

目標4、目標8、目標11、目標12、目標13、目標17…。「たくさんつながっているね!すごい!」

教室での教科書の学びにプラス、まちにでて、まちから学ぶ。まちには、子どもたちの心に響く、心を動かす、発見や創造を膨らませる「学習教材」「生きた学び」があふれています。

子どもたちが、学校や家に戻って壁紙やカーテンを見た時に今日の「ビリビリ!」という感触を思い出して、「あっ!SDGs」と振り返り、地球に優しい選択をしてくれたら、と思っています。

南押切小学校のみなさん、そして株式会社サンゲツのみなさん、たくさんの気づきと心温まる学びの時間をありがとうございました。