PROJECT プロジェクトなどの活動に興味のある方
ユース提案型湿地の未来プロジェクト第1回ワクワクフィールドツアー第1弾

【活動レポート】
「ユース提案型 湿地の未来プロジェクト」第1回が開催されました!
2025年8月9日(土)、名古屋の未来を担う若者たちが集結し、湿地の課題解決を目指す新たなプロジェクトが幕を開けました!その名も「ユース提案型 湿地の未来プロジェクト」。
このプロジェクトは、名古屋市が藤前干潟を中心とした湿地保全の取組みが評価され「ラムサール条約湿地都市」として認証されたことと、なごや環境大学が20周年を迎え、その先に向けた活動を始めるためにスタートしました。若者(ユース)ならではの柔軟な発想で湿地の未来を考え、2026年には実際に社会実験を行うことを目指す、実践的なプログラムです。
記念すべき第1回には約20人のユースが参加。オリエンテーションの後、さっそく「ワクワクフィールドツアー」と題したバスツアーに出発!最終目的地である藤前干潟へとつながる流域の湿地を巡りました。
【都会のすぐそばにある豊かな湿地 庄内川】


(名城大学附属高校の皆さんによる庄内川での生物調査)
最初に訪れたのは、名古屋駅近くの都心部を流れる庄内川。ここでは、名城大学附属高等学校の皆さんが2014年から続けている生物調査の現場を見学させていただきました。
ガサガサ調査では、テナガエビやハゼなど、たくさんの生きものたちが採取されました。ほぼ月1回川に入り調査を続けており、その成果をまとめたポスター発表もしていただきました。採取できる生物の移り変わりから環境の変化を教えてもらい大変面白かったです。同じユース世代の活躍に参加者のみなさんも楽しかったようです。
その後は「みずとぴあ庄内」で、庄内川に生息する生きものの水槽展示を見たり、水害から街を守る「流域治水」の考え方を学んだり。都市のすぐそばにある川の豊かな生態系と、私たちの暮らしを守る大切な役割を実感しました。


【田んぼも湿地?田んぼアート南陽】


(展望台から見た壮大な田んぼアート)
次に向かったのは、名古屋市内に唯一まとまって広がる田園地帯、名古屋市港区の南陽町。ここでは、展望台から美しい田んぼアートを鑑賞しました。このアートと展望台は、地域の農家さんたちが「田んぼの魅力を伝えたい!」という想いで実行委員会を結成し、協賛企業を集めて実現させたものだそうです。
実はこの田んぼ、藤前干潟が満潮の時に渡り鳥たちが羽を休め、エサを食べるための大切な場所(後背湿地)です。しかし、近年は開発が進み、田んぼの減少や農業の担い手不足が深刻な課題となっています。
田んぼも生きものたちの命を支える大切な湿地の一つとして認識し、美しい景色の中に隠された重要な役割と課題を学びました。
【守られた奇跡の干潟 藤前干潟】

(干潮時の藤前干潟の風景)
いよいよ最終目的地、藤前干潟に到着です。
まずは、かつてごみの最終処分場が計画され、多くの人々の力でその計画から守られた藤前エリアへ。藤前干潟活動センターのスタッフの方から、その歴史と今も続くごみ問題について学びました。(残念ながら、エアコンの故障でセンター内には入れませんでしたが、これもまたリアルな課題です。)


(水田から流れ込んで来たであろう徐放性肥料の殻、マイクロプラスチック)
続いて稲永エリアに移動し、名古屋市野鳥観察館のスタッフの方から藤前干潟にやってくる野鳥についてレクチャーを受け、実際に野鳥観察を体験。鳥が一番少ない季節でしたが、ちょうど秋の渡りが始まっており、シギの仲間も観察できました。
最後に訪れた稲永ビジターセンターでは、干潟に生息するカニや貝などの生きものについてもレクチャーを受け、動画で楽しく学びました。そして「近年、特に小学校の利用が減っている」という施設の課題についてもお話を聞くことができました。


【課題を探るワークショップ】
ツアーで多くのことを学び、感じた後は、いよいよワークショップの時間です。
藤前干潟が抱える課題をみんなでブレインストーミングし、「取り組みやすさ」と「長期的か短期的か」という2つの軸で課題を整理。
「干潟を訪れる人が減っている」「渡り鳥が減っているのでは?」など、たくさんの課題が出た中から、まずは短期的に解決できそうな課題に絞り、自分が特に関心のあるものにシールを貼って、この日の活動は終了となりました。


次回は、今回出た課題をさらに深掘りしていきます!
ユースたちの手で、藤前干潟、そして名古屋の湿地はどんな未来を迎えるのでしょうか?私たちの挑戦はまだ始まったばかり。これからの活動に、ぜひご注目ください!