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【開催報告】なごやの水はどこから来るの?第3回を実施しました!

  • レポート

第3回目は7月9日に実施しました。岐阜県御嵩町にある「水源の森みたけ」
にお邪魔し、水と森のかかわりや森の整備について学びました。

まずバスで移動し水源の森へ到着後、活動拠点へ。

NPO法人「みたけ・500万人の木曽川水トラスト」で活動されている大沼淳一氏に案内していただき、散策するなかで木々の種類や、名古屋市の上下水道に関する水利権などのお話をしていただきました。

大沼さんのお話は盛りだくさんで、終始盛り上がりました。

活動場所に到着後は、「森を育む人づくり講座 in みたけ」の講座に
参加されている皆様に加わり、炭焼きの一連の流れなど教えていただきました。


皆さんは、出来上がった炭を使用している方が多いのではないでしょうか?
木から炭になる工程はとても新鮮ですし、ご自分で作るとなると難しいと
思いますが、なかなか体験できることではないですよね。

炭を作成するためには酸素と熱がキモになるそうです。

ただ放っておいても炭にはならない為、燃やしている間空気の調整(酸素)が
非常な役割を果たします。


今回は、詳しく一連の流れなども知れて非常に勉強になりました。

炭焼き後は大沼氏より団体創立のきっかけや、なごやの水の水源や水道料金の金額の差の話など、お話していただきました。

御嵩町は以前産業廃棄物処分場の候補地となっており、上流域にある御嵩町から下流域に処分場の水が木曽川流域の水源に流れてしまう恐れがあったため当時の町長の柳川さんと御嵩町の住民が一丸となって反対運動に尽力されたそうです。

当時の活動のおかげもあり、処分場建設が中止になったとのことです。名古屋市の水がきれいに保たれているのも森の保全のために尽力された当時の方々のおかげかもしませんね。

ただ、御嵩町の水道代は名古屋市を抜き上位を争うほど高く、御嵩町の水道も木曽川からの水でないそうです。


これには水道ができ始めた当時に獲得した水利権の獲得の順番が遅く、当時の名残のまま水道代が高いとのことでした。

NPO法人「みたけ・500万人の木曽川 水トラスト」の皆さんは現在はかつての処分場予定地を見守りながら御嵩町の森を整備している活動を続けているとのことです。

大沼さんからお話して頂いた後、そのままお昼ご飯を取り、
丸山ダムに向かいました。


皆さん大きさに圧倒されたようで驚かれていましたが綺麗ととても好評でした!(^^)!

また写真では少しわかりづらいですが、右手に処分場予定地だった小和沢を見渡すことができます。
小和沢は木曽川に隣接し、急傾斜となっていることが分かります。

もし万一事故が起きたらと、当時の御嵩町の方々が心配したのも頷けます。

丸山ダムを後にし、犬山にある名古屋市上下水道局の取水口を確認して帰路につきました。
なごやの水はここから取っているそうです!いざ目の前にすると不思議ですね!



今回もとても楽しい講座となりました。

大沼さん、ご参加いただいた皆様どうもありがとうございました!

次回(最終回)、8月20日(土)第4回は木曽川上流の長野県木曽郡木祖村に向かいます!