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【開催報告】第2回SDGsオンラインセミナー

  • レポート

6月24日SDGsオンラインセミナー「消費者とともに歩く企業」
開催いたしました。

第2回「フードロス対策・シェアリングが老舗を救う」は、
有限会社山本屋 専務取締役 青木裕典氏をお招きし、フードロス・フードシェア等の視点を中心に、地産地消やヴィーガン対応など時代に沿った様々な取り組みについてお話していただきました。

地元名古屋で有名な老舗味噌煮込みうどん店のSDGsに対する取り組みは多岐にわたるものでした。その中で特に印象に残った3点をご紹介いたします。

地産地消
95%愛知県産の食材でできている味噌煮込みうどん!!

味噌は岡崎市の八丁味噌、醤油は碧南市、みりんは半田市、かまぼこは熱田区、あぶらあげは東区、そして名古屋コーチン。
この味噌煮込みうどんに“ギュッ”と愛知県が詰まっているのです。

創業からずっと変わらず地元の食材を使い、地元で経済を循環させ、SDGsに取り組んでいらっしゃいますが、「よく考えたら昔からやっていた。」と言う青木氏。地元の会社との繋がりを大事にしてきた昔ながらの考え方が、そのまま自然にSDGsの取組みに繋がっているそうです。

フードロス対策

飲食店にとって悩ましい問題であるフードロス。
これを解消するための一つの手段をご紹介いただきました。
価格を値下げし、アプリを用いて消費者に呼びかけるスタイル。
味噌煮込みうどんは日持ちがしないため、その日のうちに食べないと廃棄せざるを得ないのだそうです。価格を下げるということに対して「ブランド力が落ちるのではないか」などの懸念があったとのことでしたが、SDGsの取組みをしていることに対して「いいことだね」とお客様から好評だったそうです。

フードダイバーシティー
ムスリム、ヴィーガン対応

海外でお仕事されていた経験から、宗教などの問題で自社の味噌煮込みうどんが食べられない人がいることに気づいたそうです。
名古屋に来てもらったお客様になごやめしを楽しんでもらうことで、よりこの街を好きになってもらいたい、という考えからムスリムやヴィーガンの方向けの味噌煮込みうどんを開発!!

どんな人にも美味しく食べてもらいたい!!

みんなが一つのテーブルで同じものを「おいしいね」って言って食べる時間。
それは単なる日常の一コマにすぎないかもしれないけれど、
大切な人と過ごすかけがえのない時間だということに改めて気づかされました。

また、ムスリムとヴィーガンの方の人口は

なんと24.3億人!!

日本人の人口が減っている中で、ムスリムやヴィーガンの方に支持してもらうことで、売り上げにも大きく繋がったとのことでした。

落ち着いて穏やかな語り口の青木氏ですが、
内側からの情熱に溢れた講演でした。

従来の味噌煮込みうどんとムスリムやヴィーガンの方向けの味噌煮込みうどんを食べ比べるのも楽しそうですね。

青木様、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
当日見逃した方、またもう一度ご覧になりたい方のために、アーカイブもなごや環境大学YouTubeチャンネルにて公開しております。ぜひ、ご覧ください。