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【開催報告】森イキ!スキルアップ講座を実施しました!

先日2月21日(土)「森イキ!スキルアップ講座」を実施しました。
今回は、岐阜県立森林文化アカデミーの柳沢直先生を講師にお迎えし、毎木調査のやり方と実習、調査のデータから読み取れることを考察する講座です。フィールドは人の手で植えた林が広がる戸田川緑地。講座当日の様子をレポートします!
お天気の良い、屋外講座日和の中、スキルアップ講座がスタートしました。最初に事務局の挨拶を行い、次に「戸田川みどりの夢くらぶ」の大野さんから戸田川緑地の成立ちをお話していただきました。柳沢先生からは、森林の調査について、調査目的によって的確な調査を行う重要性や調査の内容についてお話ししていただきました。

続いて、あらかじめ緑地内に設定した調査範囲での実習です。駆け足でしたが、5m✕10m、5m✕5mの2つの方形区を調査しました。柳沢先生からは優占種の見方、胸高直径の測り方、樹種名などを教えていただきました。優占種とは、その林の中で最も多い種のことです。優占の基準は胸高断面積や、幹の本数など様々です。林分の名前は上空から調査範囲を見た時に一番樹冠の面積の多い樹木でつけます。樹高が高く、枝を広げている木の名前がつくのが普通です。林分の名前は林冠の優占種の種名をとり、コナラ林、クスノキ林などと呼びます。
胸高直径は地上から130cmの位置の幹の直径です。木は成長するたびに幹が太くなっていく一方、縦に成長するのは樹木の上端にある成長点なので、木の幹の計測位置を固定することで、木の太さの成長を記録することができます。
実習場所は2箇所。明るい林と木が生い茂る暗い林を調査しました。
実際に実習をしてみると、細い幹の胸高直径はどうやって測定すれば正確? 地上130cmの所にこぶがある木の測定はどうする? など机上の勉強では分からない自然を相手にした技術を学ぶことができました。
調査結果の考察が楽しみです。

柳沢先生がデータ整理をしている間、「戸田川みどりの夢くらぶ」の大野さんに戸田川緑地を案内してもらいました。限られた時間でしたが、戸田川緑地でサツマイモやチャノキを育て、イベントを行っているお話などを聞きました。

案内から戻り、ボランティアハウスで調査データから読み取れることを柳沢先生からお話ししていただきました。現在の林の状態は日光の取り合いの結果であることが良く分かりました。木はそれぞれ成長速度が異なり、また、成長に必要な日光照度が異なります。明るい林はアベマキ林で落葉樹が多く、低い木や草本も見られ、多様性が高い林である事が分かりました。暗い林は落葉高木樹であるコナラと常緑樹であるアラカシ林で、地表近くには幼木や草本が少ない多様性が低い林である事が分かりました。
戸田川緑地では「戸田川みどりの夢くらぶ」の皆さんがデータをとっているので、そのデータを基に、戸田川緑地の林がどのように変化しているかも解説していただきました。

今回のスキルアップ講座では植物を調査するのに必要な道具・手法、データの活用の第一歩を学ぶことができました。お忙しい中講師を務めてくださった柳沢先生、フィールドを整えてくださった「戸田川みどりの夢くらぶ」さん、共催してくださった「みどりの協会」さん、本当にありがとうございました。