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【開催報告】2023年7月8日(土)「森を育む人づくり講座㏌みたけ」第3回

  • レポート

【開催報告】森を育む人づくり講座㏌みたけ第3回を実施しました。

今回の活動は炭焼きの火入れとヒノキの伐採と皮むきです。

最初に炭とはどんなものか、どうやって作るのかを説明してもらいました。木材は酸素がないまたは、少ないところで加熱すると、木材の成分である二酸化炭素・一酸化炭素、水素などを揮発することで、炭化していきます。つまり炭とは、木材から水蒸気やガスが抜けて炭素のみが残ったものです。
炭焼き方法は焚き口で薪を燃やし、入口付近の材が発熱します。引き続き焚き口で薪を燃やすと材全体が発熱し水分を含んだ白い煙が出ます。数センチ四方の隙間をあけて焚き口を閉じます。材の発熱で炭焼きを進行すると煙は徐々に透明になります。温度が急激に上がり300℃程度になったら焚き口と煙突を完全に閉じると酸素が絶たれて発熱は止まります。ゆっくり温度を下げていけば炭になります。

さっそく炭焼きをはじめます。焚き口で薪を燃やし、うちわであおいで熱を窯の中に送りこみます。

水分を含んだ白い煙がでるのが通常ですが、木材に水分が多く含まれていたせいか、今回はなかなか厳しく、窯の中の温度が上がらず、もくもくとした白い煙が出ません。窯の入口付近の木材が灰になってしまうのを覚悟してみんなでうちわをあおぎ続けます。

炭焼きは、まだ時間がかかりそうなので炭焼きを一旦スタッフに任せて、ヒノキの伐採と皮むきを行います。

チェーンソーで受け口をつくりました。木は受け口の方に倒れるため逆側からみんなでロープを引っ張ります。

受け口の反対側に追い口をチェーンソーで入れていきます。みんなでロープを引張ったとたんにすぐに倒れました。

倒した木材を2メートル弱に切り、その後、皮むきを行いました。

炭焼きもやっと水分を多く含んだ、白い煙が出はじめました。 みんなで昼食後の記念写真

皮むきはみんなが楽しそうでした。       綺麗になったヒノキ

ヒノキの皮むきは成長期である4月~8月のお盆まで、成長期のヒノキはせっせと水を吸い上げます。皮のすぐ下で吸い上げるため、この時期の皮は、するすると剥せます。皮を剥ぐ理由は形成層に虫が湧くのを防ぐためです。

苗木の測量もしました。先月よりも成長していました。

窯の入口と煙突を塞ぎました。後は自然に温度が下がるのを待ちます。取り出すのは次回の9月です。それまでのお楽しみですね。

今回はこれで終わりです。

皆さんありがとうございました。
次回、第4回目は9月9日(土)です。
また報告します。